会長挨拶

光触媒工業会
会長 高濱 孝一

はじめに

最近、私たちの身の回りに数多くの光触媒製品が見受けられるようになってきました。光触媒は光により高い活性を示す触媒で、その結果接触している有機物等が分解されるという機能を発揮します。この特性を活かしてセルフクリーニングや空気浄化、抗菌作用、水浄化といった性能や有害物質の分解、食中毒や感染症の予防にも期待をされています。このように光触媒は、さまざまな分野で地球環境を良くするために応用開発が進められています。

光触媒工業会 設立の経緯及び目的

光触媒は、国内外から注目を浴びている分野ですが、従来は光触媒製品技術協議会と光触媒製品フォーラムという2つの業界団体が中心となり活動を続けてきました。一方でJIS試験法の制定が進んでおり、業界として製品規格を定め、消費者の皆様に製品性能や安全性等を明示することが喫緊の課題と考え、業界が一団となり2006年4月に当工業会を設立することになりました。

工業会の目的は、光触媒製品の品質を向上させ、社会認知していただくことで国民生活に寄与していくことです。

正しい情報の提供

まず、工業会としてJIS試験法で得られた結果をどのように表示するか、また表示上の注意、性能、安全性など表示ガイドラインを順次制定し、光触媒製品を消費者の皆様に分かりやすくご提示していきます。それに引き続き製品規格を判定してまいります。

一方、新規参入を希望される研究開発中の企業の皆様に対しては、勉強会等を開催し、参入を促しております。また、毎年主催している国際光触媒展を開催し、市場への光触媒製品の浸透にも努めています。

光触媒製品のゴール

私はよく、今の光触媒のゴールはどこにあるのかという質問に対しては、「多くの製品に塗られているアクリルコーティング」とよく申し上げております。一般消費者の方が例えば木製家具を購入する時、アクリルコーティングであるということをあまり意識していません。その必要性は事業者は良くご存知ですし、消費者の方は木製家具の当然の性能と思っています。したがって光触媒においても、どなたでもトップコート剤の一種として正しく使っていただき、一般のコート剤として広く浸透するということがゴールかもしれません。

おわりに

光触媒技術は日本発の有望な環境技術です。将来において大きな市場が見込まれております。今後大幅な拡大が見込まれる室内用途に適用する性能を持った、高感度光触媒材料の開発に期待をしており、より一層皆様の身近なところでお役に立てる製品、技術として躍進していきたいと考えております。


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